ウィンターシーズンが近づいて来ました!!
この時期になると、「板のWAX準備する時期だな!」と思われる方も多いと思います。
そこで今回はWAX関連のお話をテーマに記事を書いていきたいと思います!
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・WAXをいつもしているけどこの方法あってるのかな?
・WAXやってみたいけどやり方が分からない。
・WAXの知識を深めてより専門性のノウハウを持ちたい。[/box]
このような方々に見て頂きたいと思います!!!!
この記事に書かれている内容は…
スキー・スノボでワックスが欠かせない理由
ワックスはスキーやスノボで気持ちよく滑るために欠かせないものです。
板が滑りやすくなりますしコントロールがしやすくなります。
ただワックスにも種類が多くありどれを使えばいいか迷ってしまいがちです。
そこでここでは趣味としてスキーやスノボを楽しむためにはどういったワックスが良いのかを紹介していきます。
滑りやすさとは?
スキー、スノーボード(以下、板と略す)の滑走性を上げるにはどうすれば良いか?
もう少し、イメージしやすくすると、、、例えば:アスファルトの下り坂とアイススケートリンクの様な下り坂があるとします。
この時に自転車で降ってる途中にブレーキをした場合、どちらの坂が止まるでしょう?
もちろん、(アスファルトの下り坂)となります!
ブレーキをかけるとアスファルトとタイヤの間には大きな(摩擦)が発生します。摩擦の現象によって自転車は下り坂の途中でも止まる事が出来ます。
逆にアイススケートリンクの様な下り坂でブレーキをしても(摩擦)が氷とタイヤの間に起こりづらくなる為、滑り降りる事が想像出来ると思います。
滑りにくくなる2つの原因と対策は?
気温が0℃程度の時の雪はすぐ溶ける
気温が0℃程度の時の雪はすぐに解けます。
滑ると雪と滑走面の間に水がまとわりつき、滑りが悪くなります。
そこで滑走面に撥水性を持たせれば水をはじき、滑走性を維持できます。
マイナス10度の雪は硬く凍っている
気温が非常に寒いマイナス10度の雪は硬く凍ります。
その硬い結晶はやすりのように滑走面を削り、滑走性が悪くなります。
そこで滑走面に削れにくい能力を持たせれば、滑走性を維持できます。
滑走性の維持には、ワックスが必要
この二つの仕組みを滑走面に与えられるのが「ワックス」なのです。
スキーもスノーボードも雪の上で滑ります。なので、ほとんどの板は雪に対して滑りやすい素材「ポリエチレン」を滑走面に採用しています。
ポリエチレンはワックスと共に使うと非常に強力に滑走性を高めることが出来ます。[box class=”box15″]
・水が張り付く事で損なわれる滑走性を軽減できる
・氷が傷つける事で損なわれる滑走性を軽減できる[/box]
と、正反対の二つの要因に対して有効なのがこの組み合わせなのです。
ワックスの成分は「パラフィン」で、簡単に言うとロウソクのロウと同じ成分です。
このパラフィンに様々な添加物を与えたり、そのものに工夫をすることで大変多くの種類のワックスが生み出されています。
WAXの選び方
おすすめのスキー・スノーボード用ワックスをご紹介する前に、まずは選び方のポイントをご説明します。ぜひワックス選びの参考にしてみてくださいね!
種類で選ぶ
WAXは、いろいろな分け方があります。
ベースワックス
ベースワックスは、パラフィン(炭素)が原料です。
パラフィンは雪面と滑走面の摩擦軽減をし滑走性を向上させます。
ホットワクシングによって滑走面素材にWAXが浸透します。
フッ素配合ワックス
フッ素配合ワックスは、ベースワックスのパラフィン(炭素)系のワックスにフッ素を配合したワックスです。
フッ素は水を弾く効果があるので湿雪時期の春先等に有効です。
大体のメーカーで、【LF】と【HF】を展開しております。[box class=”box15″]
- ローフッ素(LF):フッ素含有量が少ないタイプ
- ハイフッ素(HF):フッ素含有量が高いタイプ[/box]
(LF)と(HF)はその時々に応じて使い分ける時があります。
ちなみにですがフッ素は滑走面素材に浸透しません。
スタートワックス
レーシングワックスともいいます。こちらはフッ素含有量が高く
文字通り、大会のスタート前に使用するワックスです。メーカーによって滑走性を高める
添加物が含まれています。耐久性はあまりないが、圧倒的に滑走性が高まります。
スタート奪取の役割として用いられます。
スプレーワックス
液体ワックスをより使いやすくしたものです。耐久性に難があるが一般的に使いやすい。
クリーニングワックス
滑走面のクリーニング専用に開発されたワックス。ベースワックス塗り込み前に使用する事で細かいゴミ、汚れを取り除き、ベースワックスの浸透率を上げる役割がある。
雪質・温度帯にあったものを選ぶ
WAX選びでよくご質問があるのが「どの種類の温度帯を選べが良いか?」です。
スキーやスノボ用のワックスには特定の雪質や雪の温度に適したものがあります。
幅広い雪質や温度に対応できるものを選んでおくことが望ましいです。
WAXの箱には必ず温度帯が記載されています。理由としましては
地域によって雪=もう少し細かく言うと雪の結晶板の硬さが異なります。
例えば:北海道エリアのスキー場ですと乾燥&気温の低さで雪の結晶板ははっきりとした形になっております。
逆に関西エリアのスキー場だと北国と比べると気温が高く、湿雪になるの雪の結晶板がはっきりとした形になっておらず少し解けた様な雪の結晶板になっています。
これが雪の硬さに比例します。
ご自身が行かれるスキー場の気温、雪温を事前に調べて頂いた方が良いと思います。
雪の硬さとWAXの硬さは比例させた方が良い
理由としましてはWAXが雪よりも柔らか過ぎるとWAXがすぐに落ちてしまいます。
逆に雪よりも硬過ぎるワックスを選んでしまうと硬いワックスは摩擦係数が高くなり、摩擦が大きく発生するため、かえって減速要素となってしまいます。
ワックスは使いやすいように、硬さごとに色分けされています。
寒い雪用は青や緑系、暖かい時期用は赤や黄色系というように、だいたいワックスの硬さと色は、どのメーカーも共通にしています。
ちなみに、ガリウムでは、HYBRID HF・滑走(LF)・EXTRABASEの各シリーズで色の濃さを変えています。色の薄い方がHF、濃い方がLFです。
WAXのやり方
WAXのやり方ですが正直、記事で見て頂くよりも動画で見て頂く方が良いと思いますので
私的にワクシングのやり方が分かり易い動画を2本見つけましたので
下記、URLよりアクセス頂き、動画を見て頂く事をオススメ致します。
初心者の方はもちろんですが上級者の方にもオススメの動画です。
WAXのやり方も色々なパターンがあるのでそこのポイントも解説してくれています!
WAXメーカー
世界には沢山のWAXメーカーが存在しますが、今回はその中でも有名なワックスメーカー4社をご紹介したいと思います。
GALLIUM |
国内ブランドの為、日本の雪質をしっかり研究しているブランドです。 日本の様な特殊な雪質(湿雪)に対するWAX効果に定評がありヨーロッパでもGALLIUMは春先の湿雪に強い!と評価を得ています。 メーカーカタログ及びJAPANブランドの為、日本人目線で商品開発をされておりWAX作業初めての方から上級者の方までオススメ出来るブランドです。 |
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SWIX |
ヨーロッパの大手WAXブランド。SWIXは1943年スウェーデンの製薬会社ASTRA社が、当時のクロスカントリースキーのトップスキーヤーだったマーティン・マツボと組み、ワックスの共同研究とテストを開始したことに始まります。 国内でも人気のブランドで一般の方からレーサーまで幅広くシェアを確立しているブランドです。チューンナップ講習会などをスキーショップ等でされている機会も多いのでチャンスがあれば受講してみて下さい。 |
HOLMENKOL |
1922年、世界初のスキーワックスメーカーとして誕生しました。 ヨーロッパの老舗ブランド。高品質ハイドロカーボン配合技術や革命的なワックスコーティング技術など独自のテクノロジーを開発しレーサーからの信頼が高いWAXメーカーです。 上記と同内容になりますがレーサーがよく使っているブランドです。スタートワックスが特によく滑る印象のブランドです。 |
DOMINATOR |
ドミネーターワックスはフッ素関係のWAXに強いブランドです。 開発責任者はフッ素工学の権威で、フッ素配合ワックスの発明をしたタノス・カリダス博士です。 ドミネーターと言えばフッ素ワックスがやはり強いイメージです。 |
スキー・スノーボードWAXのおすすめ8選
それでは、ここからはスキー・スノーボードに最適なWAXのおすすめ8選を
ご紹介します。
【便利なオススメ2セット】
ワクシングに必要なワックスやブラシ、マニュアル、そして収納ケースまで揃っているので、これ一つ購入すれば良い優れものです。
【ホットワックス オリジナルセット】
GALLIUM(ガリウム)TRIAL WAXING BOX JB0009+滑走ワックスSW2125のセット
不動の人気ワックスブランドGALLIUM ガリウムのオリジナルセット。
ホットワックスを始める方にオススメのトライアルワクシングボックスにベース作りに必要な消耗品の固形ワックスをセットにしました!
セットにはベースワックスが3種類付属しているので、ベースを作った後により滑りを良くするための滑走ワックスをセットにしました。
セット内容① | 〇GALLIUM(ガリウム ワックス) 滑走 WAX VIOLET 50G SW2125 |
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セット内容② | 〇EXTRA BASEワックスセット(BLUE・VIOLET・PINK/各30g) 〇フッ素高含有固形ワックス(30g) 〇ミニクリーナー(60ml) 〇ミニナイロンブラシ 〇ミニブロンズブラシ 〇ミニボアブラシ 〇ミニスクレーバー 〇ミニコルク 〇ミニラストリムーバー 〇ミニファイバーテックス(コンビ) 〇ワクシングペーパー10枚 〇チューニングシート(200×170cm) 〇アイロン・S 〇ワクシングマニュアル 〇ケース |
【オススメSET】
GALLIUM(ガリウム) TRIAL WAXING JB0009 トライアルワクシングボックス
ホットワックスをお手軽に始めたい方はこちら!!
セット内容 | 〇EXTRA BASEワックスセット(BLUE・VIOLET・PINK/各30g) 〇フッ素高含有固形ワックス(30g) 〇ミニクリーナー(60ml) 〇ミニナイロンブラシ 〇ミニブロンズブラシ 〇ミニボアブラシ 〇ミニスクレーバー 〇ミニコルク 〇ミニラストリムーバー 〇ミニファイバーテックス(コンビ) 〇ワクシングペーパー10枚 〇チューニングシート(200×170cm) 〇アイロン・S 〇ワクシングマニュアル 〇ケース |
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【ワックスのオススメ3選】
【ベースワックス】
GALLIUM(ガリウム ワックス) ベースワックス BASE WAX SW2132
ベースワクシング及びクリーニング専用WAX
対応雪質 | 全雪質 |
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温度帯 | 全温度 |
容量 | 100g |
【滑走ワックス】
GALLIUM(ガリウム ワックス) 滑走WAX LF VIOLET 50G SW2125
主原料;パラフィンワックス+フッ素
フッ素を配合することにより、雪面との間に発生した水分を弾いて撥水性を向上。※ベースワックス塗布後に使用して下さい。
対応雪質 | 湿雪 |
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温度帯 | −4℃~3℃ |
容量 | 100g |
【NFメタリックイオン】
GALLIUM〔ガリウム ワックス〕<2021> METALLIC ION_BLOOK NF MOIST GS5010 50g 個体
フッ素を使用しない新しいタイプのレーシングWAX
〔メタリックイオンブロックNFモイスト〕
雪質 | 湿雪 |
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温度帯 | −4℃〜0℃ |
容量 | 50g |
【お手入れ用品のオススメ3選】
【クリーナー】
GALLIUM(ガリウム) 2WAY CLEANER PRO 1L SW2102
滑走面の保護もできる万能クリーナーです。
滑りが悪くなる一番の原因は滑走面の汚れ、クリーナーで滑走面をキレイにしてからワクシングしましょう!
容量 | 大容量1リットル |
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【フッ素クリーナー】
GALLIUM(ガリウム) フッ素クリーナー IA0001 180ml U-6924
●GIGAシリーズ、Dr FCGシリーズ、フッ素含有固形ワックス(SSF、滑走シリーズ等)使用後、滑走面に付着しているフッ素を完全に落とす(取り除く)と同時に油汚れも落とす(取り除く)ことができます。
●※プロフェッショナルクリーナー、クリーナー300でフッ素を落とす(取り除く)事は出来ません。
容量 | 180ml |
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【スチールブラシ】
TOKO〔トコ〕スチールオバールブラシ(毛足25mm)5560012
このスチールブラシはレーサーやプロサービスマンの必需的アイテム。
ワクシング前の滑走面ブラッシングに用いると効率的なクリーニングができ、ワックスの浸透性も良くなります。
(注):ブラシ柄に印した矢印方向に使用します。
毛足 | 25mm |
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スキー・スノーボードWAXの選び方のまとめ
今回はスキー・スノーボード用ワックスについてご紹介しましたが、いかがでしたか?ワックスにもさまざまなタイプがあり、それぞれ使い方が異なるということがわかりましたね。この記事を参考にしながら、ご自分にとって使いやすいワックスを選んでくださいね。
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